
鏑木奥州講? [平成27年7月18日] | |
佐倉近郊の慣わしの一つとして「奥州詣り」があります。何をするのかというと、地域ごとに40歳前後10〜20人ほどの男性の団体を組織し、山形県にある出羽三山神社をお詣り。そして月山と湯殿山に登拜するというものです。 この団体を俗に「講・こう」と言い、「奥州講」とか「三山講」として関東各地、特に千葉県は盛んに行われてきました。共に登拜した者は一緒を義兄弟として仲となると言われて、とても大事にされてきた行事です。 神社の鎮座地、佐倉市鏑木町でもこの度約8年ぶりに三山詣りをすることとなり、その一員として宮司も参加します。 今朝5時半、麻賀多神社に集合した「鏑木奥州講」一行21名は、禰宜より修祓を受け、先達の内田克巳さんの玉串奉奠に併せて列拝。約20年前に登拜した先輩諸兄の見送りと餞別を頂戴し、一路バスにて出羽三山を目指します。 現地到着後は宿となる「宿坊神林勝金」にご挨拶、出羽三山神社にて太々神楽の祈祷をあげ、宿坊に戻り神林宮司さんより御祈祷を受けます。講は代々宿坊が決まっており、鏑木は神林さんにお世話になります。 御祈祷後は夕飯。地元の山菜などを使った精進料理はとても美味しく、そのままお料理を楽しみたいところですが、ここからがある意味で本日の本番。 先ほど「代々」と書きましたが、この宿坊に泊まる者が使ってきた盃があります。大中小の3つからなり、月山・湯殿山・羽黒山の三山を表します。この盃で御神酒を戴かないと明日の登拜が出来ないのです。 当然お酒の呑めない方もいますので、そこは無理には進めないのですが、かなりな量が入るこの盃、まさに呑み干すという勢いじゃないと呑めません・笑 紆余曲折はありましたが、全員御神酒を戴き、明日の登拜が出来ることとなりました。明朝出発は午前6時。 皆さんおやすみなさい(^^)/ 出羽三山神社 http://www.dewasanzan.jp/ 宿坊神林勝金 http://katukane.sakura.ne.jp/index.html |
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