七峯の丘から

弥生慰霊堂 [平成28年2月26日]


 東京九段といえば靖國神社。その向かいにあるのが日本武道館です。武道の殿堂であるだけではなく、コンサートや大きな集会などでも使われる皆さん存知の場所。
 そのなかにあまり人の訪れない場所があります。田安門の真裏にある弥生慰霊堂です。
 慰霊堂と言うからにはどなたかを慰霊しているわけで、その対象は警視庁の殉職警官の御霊。創始は明治18年とされ、いくつかの移転を経てこの場所に鎮座しました。
 80年前の今日、226事件が勃発。陸軍の青年将校が引き起こしたクーデター未遂事件です。
 この際に警視庁の警官も数名殉職しており、この慰霊堂に祀られています。ニュースでは警視庁の要人警護班、通称SPの方々が弥生慰霊堂を訪れ、226事件で殉職した先輩方を参拝される様子が映し出されていました。
 この慰霊堂、神明造の本殿と解拝殿からなり、鳥居は無いものの狛犬もいます。昭和57年までは弥生神社と称し、慰霊祭も神道式で行われていました。
 しかし、おなじみの左巻き連中が騒ぎ、現在は無宗教形式で慰霊が行われています。そもそも無宗教の慰霊などあり得るのでしょうか?霊の存在を認めている段階で宗教が成立していると思うのですがねぇ。
 いずれにしても、体を張って治安維持に努めてくれている警察官の皆さんに改めて感謝し、本来の慰霊形式に戻ることを願わずにはいられません。