宮司がよく言われることに「神輿屋の宮本さんとは親戚なの?」というのがあります。 神輿屋の宮本とは浅草に有る宮本卯之助商店の事。当代で8代目となる老舗中の老舗で、宮内庁御用達でもあるんです。 当然の如く親戚ではないのですが、浅草の宮本さんもその元をたどると神職に行き着くそうです。 神社に一番近いから宮本。名字でも有り、場所によっては町会名になっているところもありますね。 以下、混同するので宮本卯之助商店さんは卯之助さんと記しますね。 今日は卯之助さんの西浅草店に行ってきました。 用件の内容ですが、大神輿に使うりょうじん綱、一般で言う力綱を新調する事になり、その打ち合わせと契約です。 りょうじん綱は神輿本体と担ぎ棒を結わえるもので、麻で綯ったものです。 神輿にはりょうじん綱と飾り綱の2種類を使うのですが、飾り綱は文字通りなので、実質はりょうじん綱がその負荷を受けることになります。 現在の綱は平成11年に新調。昨年の渡御まで28回使用してきました。 しかし長年の渡御で劣化し、渡御に支障を来す恐れが出てきた為、今回の新調となったわけです。 綱は4本。1本が約18メートルあり、素材はマニラ麻を使います。 当社のりょうじん綱は赤色で、既製品ではないため2,3ヶ月掛けて染め上げることになります。 東京は今月からお祭シーズンに入ります。今週末は神田神社で来週は浅草神社の三社祭。 神輿屋さんも大忙しになりますので、今日の契約が済んでホッとしております。 令和最初の御例祭は真紅のりょうじん綱が映えますよ。こうご期待です!
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