七峯の丘から

祇園祭の次代を担う子供達 [令和1年8月4日]

奥が宮神輿

上手に拍子を取ります

神主2人・笑
 夏のお祭りを「祇園祭」と総称する事が多いですが、本来は京都の八坂神社や素戔嗚尊を御祭神とする神社のお祭りのことでした。
 今日と明日、匝瑳市の八重垣神社で祇園祭が齋行されます。
 八重垣神社の御祭神は言わずもがなの素戔嗚尊。まさしく祇園祭なのです。
 匝瑳市と言っていますが平成の合併前は中心が八日市場市で、八重垣神社もJR総武本線八日市場駅から直線で5分ほどの近さ。
 なので八日市場のお祭と言えば八重垣神社の祇園祭を指すことになります。
 因みに八重垣神社の宮司さんは匝瑳さん。数年前に先代宮司が亡くなられましたが、神社庁の教化委員会などで大変お世話になりました。
 さて、JR佐倉駅北口にあるホルモン焼きのお店「李香苑」ですが、こちらは元々八日市場の萬町で商売を営んでおりました。
 佐倉に移転後も八日市場との繋がりも強く、そのご縁もあり祇園祭には佐倉からも多くのお手伝いが出向しております。
 宮司は昨年初めて祇園祭を見学し、「来年は出てみたいなぁ」とつぶやいたところ、それを聞き逃さなかった萬町の若衆。李香苑の増原君を通じてお声がけくださり、今年初参加をしてまいりました。
 八重垣神社祇園祭参加の氏子町は10町内で、年番が神社神輿の渡御を奉仕。年番以外は自町の神輿渡御をします。
 ここの特徴は三川囃子の先導で神輿渡御が行なわれ、休憩時には佐原囃子も演奏されます。
 掛け声は「あんりゃどした!」と囃し立て、なかなかに勇壮且つ少し哀愁のあるお祭りです。
 どこの地区でも同じですが、お祭りは子供の頃より半強制的に慣れ親しむもの・笑
 宮司もそうでしたが、胎教が地元のお囃子だったかたも多いことでしょう。
 休憩時に三川囃子が奏でられると、年端もいかない子供達がおもちゃの太鼓を節を付けて叩いている姿を見ることが出来ました。
 これを子育てというのか教育というのか。はたまた洗脳というかは別にして、将来祇園祭を担う立派な八日市場っ子の卵です。大切に育てて貰いたいと思いました。
 この立派な八日市場っ子の1人が苅谷崇治君。彼の生家は神職ではありませんが、祇園祭の影響か神職を目指した1人で、現在は香取神宮に奉職しています。
 丁度会うことが出来、神主2人が町内袢纏を着て写真を撮ることが出来ました。
 神主としての、そして氏子としての立場。その両方を身につけているのは大切なことです。良い後輩を持ってな幸せわたくしでございます。