七峯の丘から

第46回香取神社連合会総会 [令和6年7月22日]

「式年祭のご案内も」

「楼門は塗り替え工事中」

「これが鷁首です」
 東海道新幹線が豊橋と三河安城間で起きた保線車両の事故で、浜松と名古屋間で朝から止っております。
 多くの学校が夏休みに入っている中、ご家族での旅行などで利用する方も多いことでしょう。
 復旧には夕方まで掛かるとされ、現在動いているのも一部のひかり号とこだま号のみで、のぞみ号はほぼ運休。
 思い出されるのは平成5年、大学3年生の夏の事。神宮実習のために東海道新幹線で東京から名古屋へ向かうはずでした。
 その時も今回と同じように保線車両が脱線して、静岡から豊橋間が不通になってしまいました。
 人が溢れる東京駅の新幹線ホーム。どうにか静岡までひかり号で行き、降り立つホームも人で溢れかえり、言った何か有ればパニック状態になりそうでした。
 ここからがもっと酷くて、静岡から豊橋まで各駅停車デイどうしたのですが、なんと3両編成。それも増発無し。
 車内がどのような状態になっていたかは想像に難くありませんで、過呼吸寸前の方もいたように思います。
 現在建設中のリニア中央新幹線。また北陸新幹線の敦賀以降の延伸計画は、東海道新幹線のバイパス的役割も果たします。
 二言目には「税金が〜」と言う方もおりますが、何にでもスペアは大切でしてね。
 さて、今日の宮司は香取神宮へ公務出張でした。この暑さですが、背広にネクタイ。当然の事ながら背中に汗が伝わるのを感じます。
 香取神宮の御分社の集まりである香取神社連合会。その第46回総会でして、総会前には正式参拝があるので、服装もそれなりになるのです。
 でもって、宮司は同会の監査監事を仰せつかっておりまして、お役目としては「諸帳簿等監査をした結果、適正に処理されておりました」という監査報告です。
 お陰様で使えることなく、よどみない監査報告が出来ました・笑
 香取神宮は令和8年4月に、12年に一度の式年神幸祭を齋行します。
 その奉賛会役員人事も議案に上がり、奉賛会長には元首相の麻生太郎氏。副会長には千葉県知事の熊谷俊人氏が選出されました。
 宮司は理事職を拝命致しまして、さて何をすればという話なのですが、いずれご説明があることでしょう。
 記念事業としては本殿・拝殿・楼門の塗り替え、宝物館と祈祷者待合所の改修、バリアフリー化工事、防災設備の更新等々で、総予算は12億円。うち自己資金は8億円。
 現在事業を進めている麻賀多神社新社務所建設は総事業費で2億7千万円でして、自己資金は1億3千万円。規模が違いますが、お互い頑張って集めましょう!!
 総会会場の神徳館のエントランスには、式年神幸祭で御神輿が乗船される御座船の舳先に付けられる鷁(げき)の頭が飾られています。
 鷁とは想像上の鳥とされ、大空を飛び回り巧みに水に潜る事が出来るそうです。
 なので風波に良く耐える事から、水難除けとしてその首、鷁首を船の舳先に付けたとされ、御座船や船での管弦演奏の際に見ることが出来ます。
 その鷁首ですが、以前は現在改修工事中の宝物館入り口に飾られていました。
 約30年近く前の話になりますが、禰宜画伯が香取神宮で巫女の奉仕をしていた際に鷁の嘴で頭を突かれていたそうです。
 正確に言えば、入り口の掃除をしていて、頭を上げるといつも鷁の嘴が当ったと。
 禰宜画伯曰く、鷁はお友達だそうで、あの感覚が懐かしいとも、痛かったとも話しております。