七峯の丘から

弥勒のお祭りは暑い [令和6年9月15日]

「増山祭礼委員長と」
 東北から北陸に掛けて延びる秋雨前線に向かって南風が吹き込んでいます。それも2日連続で。
 なので、佐倉は暑いのなんの。朝の水遣りの段階で宮司の額には汗が滴りまして、塩っぱい思いを致しました。
 この暑さの中、兼務である弥勒町八幡神社では昨日が例祭で、今日は御神輿の町内渡御が行なわれ、境内では縁日が催されています。
 正直なところ、熱中症が出ていないか心配でして、今のところ特段連絡も無いので大丈夫かなぁっと。
 弥勒町八幡神社の御祭神は誉田別命(ほんだわけのみこと)で、一般的には応神天皇として知られております。
 御本社は九州は大分県の宇佐市に鎮座する宇佐神宮。こちらも宇佐八幡宮と言った方が判りやすいかもしれませんが、正式には宇佐神宮なのです。
 詳しい鎮座の年代は不詳ですが、江戸時代には同町の松林寺付近に鎮座しており、それが火災に遭って現在の場所へ遷座。明治29年(1896)にも火災に遭い、現社殿が造営されました。
 例祭日は9月14日で、翌15日に縁日だったのですが、敬老の日が9月第3月曜日に移ったため、現在の縁日は15日以降の日曜日に行なわれています。
 それを鑑みると、今年は本来の日程ピッタリで、皆さんさぞかし楽しんでいると思います。
 何故かというと、昨日の直会でその和台になり、やっぱり元々の日が良いよねと。
 弥勒町という町名ですが、町内に勝寿寺というお寺が有り、その御本尊が弥勒菩薩な事によります。
 実はここに大事なことが秘められておりまして、宇佐神宮に明治初期まで存在した神宮寺が弥勒寺と言うんです。
 神仏習合の時代、八幡神は八幡大菩薩とも称され、神社によっては仏像を御神体としている所もあるんです。
 勝寿寺が弥勒町八幡神社の別当寺であったという記録、宮司は目にしておりませんが、多分そうだったんじゃないかと考えられるのです。
 因みに江戸時代まで麻賀多神社や八幡神社の神主を務めていた宮越大和守の居宅は、現在の弥勒町消防庫付近に有り、そこから麻賀多神社へ日参していました。
 ここの御例祭は社殿で祭典を齋行した後に、境外社の子安神社と道祖神社でも祝詞奏上と代表者の玉串奉奠を行ないます。
 その時間は午後3時半頃。西日がキツく、行きは後頭部が、戻りは顔が日に照らされて暑いのなんの。
 残暑っていつまで続くんでしょうね。神主にも氏子さんにも優しい気候でお祭りがしたいです。