七峯の丘から

「山・鉾・屋台」ユネスコ登録 [平成28年12月2日]


 日本時間の昨夜未明ですが、エチオピアで開催されていた国連教育科学文化機関(ユネスコ)の委員会において、日本政府が申請していた「山・鉾・屋台行事」が無形文化遺産に登録となりました。
 この登録内容は、日本国内のすべての当該行事ではなく、18府県の33件をもって構成され、千葉県に於いては香取市の「佐原の山車」が認定となりました。関東は埼玉県の「川越氷川祭り」と「秩父の夜祭り」。そして栃木県の「烏山の山あげ」と「鹿沼今宮神社祭の屋台行事」が認定となっております。
 この33件に共通するところは、しっかりとした由緒と文献がはっきりしていること。そして国無形文化財に指定されていることです。
 奇しくも昨日、同級生より「佐原諏訪神社大祭・幣台年番記録集」なる分厚い本が送られてきました。
 佐原は北総での商業の中心地として栄え、江戸時代からの祭礼も、各町内が山車を競うように豪華にしていった物が本日に伝わっています。
 しかし、このようなことは佐原に限ったことではありません。佐倉も成田も同じなのです。では何が違うのか。それはちゃんとした記録などが残っているかどうかなのです。
 当地佐倉では、数年前に神社の御神輿蔵から大正年間以降の年番記録が発見され、その解読により戦前の祭礼の様子がかなり詳細に判明しました。
 現在の御神輿蔵は社務所と共に改築を予定しているので、その際にまた色々な物が発見されると思われますが、佐倉もやっと文献をひもとくような体制が出来上がりました。
 今回の登録地区ではそのようなことが前より行われており、見習うところは沢山あります。佐倉も次のステップへ進んでまいりたく思います。