七峯の丘から

おきよめ塩 [平成28年12月4日]


 昨日から神葬祭のご奉仕を致しました。そして今夜は町内会の方のお通夜に参列と、一日に2回、地元のさくら斎場に出向くこととなりました。
 ご奉仕にあっては、土日の日程だったので、初宮詣の奉仕の後に通夜祭奉仕となり、人生の両極を感じた次第です。
 さて、一時期よりも騒がれなくなりましたが、葬儀の際に帰りに渡される「おきよめ塩」。これが死者を冒涜するというトンチンカンな説を説く仏教系の宗派があります。
 亡くなった方を穢れとして、それを清めるとは何事だという論なのですが、それこそ勉強不足というか、悟りを開いてない証拠です・笑
 穢れとは「気枯れ」。死に対する悲しみと、弔いに誠心誠意尽くす事により、自身の気が枯れ果てる。それを回復させるための清めなのです。
 気が枯れると病気になったり、災いが降りかかると言われます。気を満たすことにより、それらが寄りつかないことにもなるのです。
 おきよめ塩は日本古来の伝統です。臆することなく、しっかりと執り行いましょう。それが野辺の旅立ちに向かう方へのご奉仕にもなるのですから。