七峯の丘から

冠の違い [平成29年10月17日]

右が繁紋
 今日は伊勢の神宮において、天皇陛下がお育てになった初穂米が天照皇大神に献じられる「神嘗祭・かんなめさい」が齋行されます。
 各神社では「神嘗祭奉祝祭」が執り行われますが、当社では伊勢の神宮を遙拝する形で齋行となります。

 例大祭や神嘗祭などの重要な祭典の神職の服制は、正服か斎服を着装します。その際に被るのが冠です。
 今夜はこれを仕舞っていたのですが、宮司と権禰宜である息子のでは、形状は一緒ですが冠の模様が違います。
 現在、宮司は神職身分二級ですので、冠本体と後ろに垂れている纓(えい)に文様が入ります。これを繁紋といいます。
 権禰宜は神職身分四級ですので文様が入らず、纓に唯一「霞」という紋が入ります。
 このような事も、大学の神社有職故実なる授業で習ったりするわけです。
 明日あたり、息子が学校から帰ってたら違いを質問してみようかな(^_^)