
伐採したシュロ
棕櫚と書いてシュロと読みます。網目状の樹皮に包まれた幹と熊手のような葉が特徴のヤシ科の植物です。なんとなく南国をイメージさせますね。 日本に生育しているのは主にワジュロ。耐寒性が高いためなんと北海道でも成木するものがあるそうです。 このシュロですが樹皮はたわしや箒、縄などの原料になるので各地で栽培されていました。しかし、化学繊維の台頭により需要も少なくなり放置されることもしばしば。 そこから飛散した種によっていつの間にか庭に芽が出ていると言う事も珍しくありません。また上記のようにどこでも育つのでノラジュロが増え生育体系を壊し始めています。 当社の境内でも大きなものがあったのですが、それを数年前に伐採。しかし気がつくと1メートルほどのものが3本生えていたのです。 シュロは地中深く根を張り幹を太らせるのでそれ全部を駆除するとなると大変な手間が掛かります。 なので、今回は見えている部分から伐採し、脇芽が出る度に刈り取って徐々に衰弱させる方法をとります。 本来はとても有効な品種のシュロですが、境内林を形成している銀杏や椎、欅などには合いません。 勿体ないようですが境内林の保護育成のためにもそぐわないものが適宜処置をしてまいります。
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