七峯の丘から

打ち水してます [平成30年7月19日]


 毎日毎日、暑さの書き出しで恐縮ですが、日本全国この陽気ですのでご容赦願います。
 しかしまあ、暑いですな。西日本の豪雨では関東でもそれなりに雨が降ったのに、ここ数日は夕立も無く、地面はカラカラです。
 朝の境内清掃の際には土煙が上がることも珍しくなく、災害復旧の現場ではもっと凄いんだろうと思って箒を握っております。
 その土煙を押さえるのと、涼を感じるために一日2回ほど打ち水をしております。
 元来、打ち水はその場所を清める神道的な意味合いがありました。また来客の際に玄関先に打つのは清々しく出迎える心遣いです。
 この打ち水、近年では地球温暖化とヒートアイランド現象への警鐘を兼ねて、イベントとしても行なわれています。
 特に都心部で多くやられているようで、夕方のニュースでもよく流れていますね。
 では打ち水はいつやるのが良いのでしょうか。実はこれが相反する2つの説があるのです。
 一つはまた気温の上がっていない時間帯に行なうことによって、気温の上昇を抑えるというもの。水の蒸発もゆっくりなので持続性があるという考えです。
 もう一つはその真逆で、輻射熱を減らすために暑くなってから散水するというもの。こちらは水の蒸発で熱が奪われて冷やすという考え方です。
 両方ともそれなりの理由がありまして、どっちが正解とも言いにくいですね。ただ共通点は、アスファルトで舗装された道路にはしない方が良いと言う事です。
 これは水によってアスファルトが鮮やかに黒くなることによって太陽熱の吸収が高くなりより熱くなるのだとか。
 東京での打ち水イベントは殆どこれじゃ無いかと思いますが、最初に書いた警鐘を鳴らすとの意味合いが強いんでしょうね。
 さて、今の時間は午後4時50分。御殿を閉める準備と、夕方の打ち水を致しましょう。