七峯の丘から

「房総ゆかりの甲冑」展 [平成30年11月6日]
 先月26日より大多喜にて始まった「房総ゆかりの甲冑」展。当社からも2領の甲冑を出品しておりますが、本日宮司と禰宜とで視察をして来ました。
 一般には大多喜城と呼ばれるのは2つありまして、江戸時代にいう城郭の大多喜城と千葉県立の総南博物館として誕生し現在に至る千葉県立中央博物館大多喜城分館があります。
 まあ、大多喜城址に博物館が建っているわけですから余り気にすることではありませんが、専門家にはなかなか拘る方がいらっしゃいますのであえて記します・笑
 今回の企画展は房総という江戸近郊の場所でどの様に甲冑や具足、胴丸がどのような変遷と進化。そして末路をたどったかという内容で、約60点の資料が解説展示されています。
 展示品で目を引くのは当社所蔵の佐倉藩主堀田家奉納・千葉県指定文化財「紫裾濃胴丸」です。
 房総を代表する佐倉藩主の偉功を存分に表した堂々たるもので、多くの方が見入っておりました。
 またその左隣には同じく当社所蔵の佐倉藩家老佐治家奉納の「鉄黒漆塗鋲留紺糸威胸取腰取桶側二枚胴具足」も展示。
 藩主と家老という佐倉城大広間を想像させる姿となっております。
 ちなみに佐治家奉納具足の読み方は「てつくろうるしぬりびょうどめこんいとおどしむなとりこしとりおけがわにまいどうぐそく」
 とても長いですよね。甲冑などの名称はその作りを押し並べているので必然と長くなってしまうのです。
 是非見て欲しい展示品に市原市八幡鎮座の飯香岡八幡宮所蔵「鉄黒漆塗紺糸威五枚胴具足」があります。
 室町〜桃山時代の物と推察されますが、甲冑の変遷を知る上で貴重あると同時に、今後の精細な調査に期待を寄せる一点です。
 このほかにも見るべき貴重な物が沢山有りますが、それは実際に足を運んでご覧頂きましょう。
 撮影も一部を除いては個人使用に限り可能となっております。
 大多喜は佐倉からだと遠いイメージがありますが、圏央道市原鶴舞ICの開業によりとても便利になりました。
 また養老渓谷も近いですから、一泊しながらでも良いのでは!?

千葉県立中央博物館大多喜城分館
http://www2.chiba-muse.or.jp/www/SONAN/index.html



当社所蔵

飯香岡八幡宮所蔵