七峯の丘から

そして視察3日目 [平成31年2月9日]

三嶋大社

三島の鰻

楽寿園
 昨日は急遽延泊となり、初めて渡った初島から熱海の夜景。とても綺麗でした。
 夜景ってその場にいると見えませんよね。山頂から見下ろすか反対側で、特に対岸で見るのが一番綺麗です。
 よく100万ドルの夜景と言いますが、日本三大夜景とは神戸・函館・長崎だそうで、熱海などは後から「100万ドル組」追加されたそうです。
 因みに100万ドルの夜景のルーツなんですが、昭和28年頃に六甲山から神戸方面を見たときに約500万個の電球が使用されていてその電気代が約3億6000万円。
 当時のドルレートが360円だったことによるらしいです。以上豆知識でした。
 ここから本題(前振り長過ぎ)ですが、急遽延泊だったので今日はまったくのノープラン。
 さてどうしたもんかと頭をひねり、思いついたのが三島。東海道本線の長ーい丹那トンネルを通過すれば函南の次が三島じゃございませんか!
 なれば三嶋大社と名物の鰻で今日は充分。早速、熱海駅から電車に乗り三島へ向かしました。
 熱海駅のホームで待つに東京から伊豆箱根鉄道の修善寺行き特急がやって参りました。それに乗ると特急券は掛かりますが、三嶋大社の最寄り駅「三島田町」に停車するのです。
 乗ること18分で三島田町に到着。そして歩くこと7分弱で三嶋大社に到着しました。
 境内は新郎新婦が3組、祈祷受付も混雑しており・・・ 「しまった、今日は大安だった」と思うももう遅く、今頃うちのお宮も忙しいだろうなと。
 気を取り直して、御神前に進み参拝。こちらもあちこちのぞき込んで導線や語気との受付の仕方などをよく見させて頂きました。
 昨日もそうなのですが、私服の完全私的旅行なのでそういうときはあえて社務所には声を掛けません。忙しいときに顔を出されてもねぇ・笑
 参拝としっかり視察を済ませて三島名物の鰻で直会。三島は富士山からの雪解け水が伏流水となり街中を幾重にも流れています。
 その水で鰻を数日間泳がせて鰻独特の臭みをなくす手間を掛ける。これが三島の鰻が美味い理由。と書いてありました。
 宮司は白蒸し、禰宜は鰻重を美味しく頂き後は佐倉に戻るだけだったので、市内を少し散策していたところ、三島駅近くに大きな庭園を発見。
 名称を「楽寿園」といい、三島市立公園と記してありました。
 上記の通り、後は帰るだけですのでちょっと寄ってみるかと入園料を支払い入ってからパンフレットを見ると、なんとそこは旧小松宮別邸だったのです。
 知らなかったの?とありそうですが、全く知りませんで、広大な敷地には別邸がそのまま残されており、大きな池もある回遊式庭園を見ることが出来ます。
 別邸はボランティアの方が、定期的に案内してくれ、建設のいきさつから小松宮から李王家への譲渡、そしてGHQ接収から三島市が取得した歴史なども丁寧に説明がありました。
 旧宮邸の建造物が少なくなった今、この文化的価値は大変重いと感じます。
 大きな池は富士山からの地下水を水源として水をたたえていたのですが、昭和30年代から上流での工場建設や宅地造成により現在では年に1週間ほどしか水が無いそうです。
 また地下水が元なので水を入れても染み込んでしまい、地下水が上がらなければどうにも出来ないとの事でした。
 思いがけない見聞が出来、三島から滅多に乗る事がない東海道新幹線のひかり号に乗車して東京へ。そして総武快速線で帰倉しました。
 佐倉駅に降り立ちその寒さに凍えます。雪がだいぶ降ったようですね。幸い路面の凍結もありませんので無事にお宮に到着。
 帰社の報告をして智勇権禰宜と生き狛犬達の出迎えを受けました。
 今回の視察と見聞をしっかりと社務に生かして行くべく、少し頭の中を整理致します。
皆さん、おやすみなさい・・・

楽寿園(三島市サイト)
https://www.city.mishima.shizuoka.jp/rakujyu/