七峯の丘から

筍を頂いたので [平成31年4月15日]


 朝から選挙カーが走り回る佐倉です。候補者の皆さんお疲れ様です。
 昨夜からの雨も上がり清々しい境内です。香取神宮では午後からの神幸祭の晴天の下に齋行されたことでしょう。
 今日は筆頭権禰宜が公休。なので社務所は宮司と智勇権禰宜と2人でそれぞれの仕事をしておりました。
 御祈祷も少なくその分、デスクワークや幣束の奉製がとても捗るなかで、結構な来客と電話がありました。
 電話は御祈祷や地鎮祭の問い合わせと申し込みで、来客は主に兼務神社の総代さん方。
 権禰宜が社頭で応対する中で「宮司さんいるかい?」と声が聞こえ、権禰宜が「はい、珍しくおります・笑」と。
 宗教法人になっている兼務社だけでも51社ありますので、毎日誰かしらがやってくるのです。
 当社関係の総代さんは農家や自家菜園をしている方も多く、手土産にいろいろな野菜を持ってきてくれます。
 今の時期に多いのが筍。それも朝掘ったばかりで土の付いているもの。
 用件も済んだところでお見送りをして、早速アク抜きに掛かります。
 筍は収穫した直後からアクが発生し始め、そのままだとすぐに食べられなくなってしまいます。
 アク抜きは鍋に水を張りそこに切れ目を入れた筍と米糠、そして丸のままの唐辛子を1本入れて先ず沸騰させます。
 沸騰したら弱火にして約一時間。途中浮いてきたアクを取り、根本あたりに串がすっと刺されば煮上がっているので、そのまま放置をして冷まします。
 さて、ここで重要になるのが米糠なのですが、一般家庭に米糠はありませんよね。
 総代さんの中には筍に一掴みの米糠を付けてくれる方もいらっしゃいますが、無いときはどうするのかというと、お米を洗わないで一掴み鍋に入れるといいんです。
 洗米する前は多かれ少なかれ糠が付いていますので、これで用が足りるということですね。
 但し気を付けなければいけないのは、間違っても無洗米を入れないこと。当然の如く無洗米は糠が付いていませんのでね。
 今年は例年に増して筍が遅いそうです。雨と気温の影響ということですが、それであれば尚更、しっかりと味わって頂くこととしましょう。