七峯の丘から

斎田点定 [令和1年5月13日]
 新帝陛下の即位に伴い今年11月14〜15日に齋行される大嘗祭。
 今日はその祭場となる大嘗宮で八百万神に献ぜられる新穀を栽培する斎田が、宮中三殿の神殿とその前に設けられた斎舎(さいしゃ)で亀卜(きぼく)により決定しました。
 悠紀地方(ゆきちほう・東日本18都道県)は栃木県。主基地方(すきちほう・西日本29府県)は京都府です。
 亀卜とは亀の甲羅を火にかざし、そのひびの入り方で卜うというもの。
 今回使用された甲羅は小笠原地方で採取されたものが使われました。当然ですが現在はウミガメの捕獲は禁じられていますので、何かしらの原因で打ち上げられた海亀の甲羅を保管していたものを使用しております。
 斎田決定の知らせは即時天皇陛下の元に報告され、栃木県と京都府の各知事にも電話で伝えられたそうです。
 今後は2府県内で斎田の具体的な場所が決められ、御田植祭から秋の斎田抜穂の儀など順次祭儀を行ない、収穫の後に大嘗祭で献ぜられます。
 因みに我が千葉県は明治天皇の大嘗祭に安房国が主基地方に選定され、現在の鴨川市に主基斎田が設けられました。
 最初に悠紀地方は東日本、主基地方は西日本と注釈しましたが、昭和天皇までは京都で即位礼と大嘗祭が行なわれていた関係で現在の区割りとは違っており、現在の区割りは上皇陛下の即位礼と大嘗祭が東京で行なわれた事により変更された経緯があります。
 最後にもう一つ。京都が選ばれたのは
今回が初めてです。昭和天皇までの区割りでは畿内5ヶ国(山城国・大和国・河内国・和泉国・摂津国)は選定除外地となっておりました。
 長く京都で行なわれていた即位礼と大嘗祭が東京に移り今上陛下で2回目となります。その大嘗祭の主基斎田に京都が選ばれたにのは目には見えない印縁を感じずにはいられません。

神殿前斎舎

亀卜の火桶など

甲羅、これをあぶります