人には頑張って努力してなし得るものと、幾ら頑張ってもとうてい形にならないもの。そして特段何にもしなくてもなし得られるものがあります。 所謂センスと言いますが、生まれ持ってきたものといいますか、要するに当社の禰宜のことでございます。 当社の御守や絵馬のデザインはほぼ禰宜が行なっているのは以前にも記しましたが、現在は御神札の神号の筆に至るまで、ほぼ禰宜が奉書を行なっております。 インスピレーションというのでしょうか、ひらめきとも言うのかな、絵馬などは下書き無しでほぼ描き上げ、コンピューター処理からは専門業者に任せます。 そんなこんで構想2年。実動半年で御祈祷用「安産祈願絵馬」が完成して、本日納品されました。 図柄はお馴染みの麻賀多のむすびちゃんと生き狛犬の勢揃い。背景は佐倉市の木である「桜」の花を配しております。 生き狛犬は左から桃太、珠京(たまき)、雛、令麻(れいあ)。作画を始めた時期はまだ珠京が小さかったのですが、今では一番大きく成長しました・笑 この4匹の生き狛犬達は実の親子関係ではありませんが、麻賀多様のもと日々仲良く暮らし、年長者が年下に躾をしたり、逆に年下が年長者をいたわったり、その姿は私達人間の家族そのもの。 その日々宮司家で繰り広げられている姿をイメージして禰宜が描き上げました。 安産祈願の御祈祷にお付けする絵馬なので、社務所の神札授与所には並びませんが、むすびちゃんの絵馬は干支絵馬を含めて2種類お出ししておりますので、お参りの際にはそちらもご覧下さい。 そう言えば、明日は戌の日。既に安産祈願の予約が数件入っております。 その前日に安産祈願絵馬が納品された。ぴったりのタイミングと早く御祈祷の方にお渡ししたい。心がウキウキするのです。
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