七峯の丘から

朔風払葉 [令和1年11月27日]
 今日から12月1日まで七十二候の朔風払葉です。「きたかぜこのはをはらう」と読みます。
 「朔」は一般的には一文字で「ついたち」と読んだりしますが、それが転じて「はじめ」や「元へ帰る」という意味合いがあります。
 干支の始めは「子」で方角は北を表しますので朔も北を指すようになったとか。
 境内でもの木々も北風に吹かれ葉が落ちて冬枯れの様相を見せ始めています。
 なんとなく寂しい情景ではありますが、散れた葉は落ち葉となりやがて腐葉土、肥料として木々の栄養となります。
 そして同じく木の実は土に埋もれ芽生えを、枝には来春の新芽がじっと芽吹きを待っています。
 さて、この時期の北風といったら真っ先に頭に浮かぶのは「木枯らし一号」ではないでしょうか。
 この木枯らし一号、ある程度の定義があるそうで、期間は10月半ばから11月末頃。西高東低の気圧配置で風速8メートル以上の西北西から北の風だそうです。
 因みにこれは東日本の事であって、西日本では霜降(10月23日頃)から冬至(12月22日頃)の間で西高東低の気圧配置。そして北寄りの風が木枯らし一号とされています。
 一号があれば二号、三号もあるのですが余り話題にはなりません。
 それよりも今年はまだ木枯らし一号が吹いておりませんし、昨年も吹かず仕舞いでした。
 過去の統計を見ると木枯らし一号が吹かない年は有ったものの、2年連続で吹かなかったのは例がないそうです。
 11月も今日を入れて4日。余り期待は持てませんが、ここ数日の雨模様を見るに天候の回復を願わずにはいられません。
 木枯らし一号も大事ですが、洗濯物の部屋干しで今が大変なことになっていますので・苦笑