七峯の丘から

椿満開 [令和2年4月7日]


 今夜7時に安倍首相が武漢ウイルス対策の緊急事態宣言を出します。
 昨日表明が有りましたので、以前の休校の緊急要請よりは混乱はないと思いますが、多くの方が自身のことと感じて感染防止に努めたいですね。
 当社でも「お知らせ」にて対策を案内しておりますが、手水舎の休止と職員のマスク仕様などとし、社務は通常の状態となっております。
 しかし、今後の状況によっては対応を重ねるか見直す必要も出てくる可能性も有りますので、逐次HPでご案内してまいります。
 さて、今日は朝一の御祈祷で氏子地域の会社さんが武漢ウイルスの早期終息と事業の安寧を祈願されました。
 旧知の社長さん曰く「もう神頼みしかない!」と昨日ご連絡を頂き、宮司が斎主となり奉仕致しました。
 御祈祷後に「元気が湧いてきた!」と言葉を頂き神社を後にされましたが、皆不安なのは一緒。
 でも先頭に立つ人が不安な顔をしていては会社全体が不安に陥ってしまいます。人を率いる方の覚悟を見た気がしました。
 東参道入り口までお見送りをして、ふと振り返ると境内東側の道路に沿って植えてある椿が満開を迎えていました。
 そう言えば毎年見事に咲き、目を楽しませてくれる椿たちですが、今年はそれを見る余裕がなかったのか、満開になるまで気が付きませんでした。
 これではいけませんね。先程の社長さんのようにド〜ンと構えて周りを見る余裕がなければ。
 ここで椿に関する豆知識を2つほど。1つ目は椿と山茶花の見分け方について。長い歴史の中で品種改良が続けられており一概には言えないのですが、原種に近いものほど椿は花が丸ごと落ちて、山茶花は花びらがここに散れます。
 2つ目は上記の様に椿は花ごと落ちるので入院している方へのお見舞いに持っていくのはタブーとされます。
 ただ、落ちた花もそれはそれで綺麗ですので愛でる方も多く、この様を表した「落椿・おちつばき」は春の俳句の季語にもなっています。
 同じものでも忌むことも有れば愛でることも有る。今日はものの見方を改めて学んだような一日でした。