七峯の丘から

田町の正五九 [令和2年9月24日]

堀田正愛公筆
 台風12号、房総沖で見事に東へ方向を変えてくれたお陰で佐倉は大きな被害もなく、ひとまず安心です。
 境内では御神木の大銀杏から実が落ちておりますが、それも例年の台風までの量でもなく、掃除も余り手が掛からなそうです。
 今回の台風は日本近海、というか日本の南海上直ぐの所で発生したので、本州到達まで時間も短く、また進路予報に随分と変更がありました。
 海水温が今まで以上に高いことが原因ですが、今後このような海域での台風発生が多くなることが予想されますので、情報は小まめにチェックが必要ですね。
 その雨を心配しながら今日は田町愛宕神社の御例祭を奉仕してまいりました。
 例年、愛宕神社の例祭は10月の当社例大祭「佐倉の秋祭り」の初日に齋行していますが、これも流行病の影響なんです。
 なんですが、実は本来の御例祭日は9月24日でして、曳き廻し屋台の御神酒所を麻賀多神社氏子町と同じ日に行なうために日にちをずらしているのです。
 ですので、例年が変更バージョンで御神酒所の曳き廻しを行なわない年が規定日という何とも複雑なシステムなんです・笑
 愛宕神社の年間祭典は1月24日の春祈祷、5月24日の五月祭、そして今日の例祭と、所謂「正五九」のお参り月に規定されています。
 今日の例祭は宮司と責任役員5名のみの参列と、例年の30名近くを思うとこぢんまりとしましたが、その分これまた縮小した直会では流行病が落ち着いてからの展望など突っ込んだ話し合いが出来ました。
 久しぶりに9月に御例祭祝詞をお聞きになった愛宕様。火防の御神威で流行病も防ぎ下さいますように。