七峯の丘から

ドロバチ [令和3年4月9日]

垂木の間に隙間が

朽ちた木材

ドロバチの巣
そよ風が気持ち良い一日。それに乗って楠の葉が舞い散り、掃除に精が出る一日の始まりとなりました。
楠の葉の入れ替えがほぼ終わり、続いてヒマラヤ杉の針葉が散れ初めました。
その次はスダ椎と順番が決まっておりますので、暫くは箒がお友達の生活パターンですね。
掃除と言えば、御殿内は常に清浄を心掛けており、気をつけておりますが、ここ数週間の事ですが本殿と幣殿の間の床に砂のようなものが溜まっている事が多々ありました。
毎度掃除をしてもすぐに溜まるので不思議に思って調べてみると、本殿の屋根裏の垂木の間に土の塊と複数の穴が空いているのを見つけました。
土の塊は何かの巣のようで、調べますとドロバチという蜂の一種の巣でした。
その蜂が傷んでいた木部を食い散らかして、その破片や屋根裏の埃が落ちてきていたわけです。
現在の銅板葺の屋根は上皇陛下が天皇即位20年を記念して平成21年に吹き替えたもの。
その前の銅板葺屋根は雨漏りをしている箇所が複数あり、今回の場所も雨漏りで痛んでいたようです。
もちろん現在は雨漏りはありませんが、雨漏りで痛んだ木部はそのままの箇所もあり、ドロバチは痛んで柔らかい所を食べちゃったわけです。
今日は薬剤を噴霧して穴を仮止め作業をしましたが、このままと言うわけにはいかないので、近々ちゃんとした修理を行う事になりそうです。