七峯の丘から

鯉のぼり揚がりました [令和3年4月10日]


 今日4月10日は千葉県護国神社の春季大祭の日。例年ですと千葉県神社庁理事は祭典参列なのですが、昨年に続いて今年も参列はご遠慮の案内が。
 同社の御祭神は戊辰戦争からこの方の英霊ですが、その筆頭が佐倉藩士の安達直次郎命。
 当社の境内にある義烈の碑にもその名が刻まれており、佐倉藩総鎮守の宮司としては参列が叶わなくとも、何かしらの形でお参りをと心掛けております。
 因みに同社は千葉市若葉区桜木に移転が決まっており、現在工事が進められています。
 詳細は後日にアップしたいと思いますが、現在の千葉城がある亥鼻山から現鎮地の中央区弁天、そして今回の再移転と、御祭神には御霊安らかに最後の移転となって欲しいです。
 穏やかな天候に今日もたくさんのお参りがありました。特に御朱印を受ける方が時間帯によっては列を作るほどでした。
 朱印帳に奉書の際は少々お時間を頂きますので、その間は皆さん境内を散策されます。
 そこで目につくのが御殿前の大きな鯉のぼり。今年も吹き流しから始まり5匹の鯉を揚げました。
 江戸時代の錦絵を見るとたいてい鯉は真鯉1匹で、現在のような色鮮やかな鯉を連ねている物は見当たりません。
 多色の鯉のぼりが一般化したのは前回の東京オリンピックで万国旗が国内各所ではためいていたのを参向にしたとされ、現在は金色の物もありますね。
 佐倉でも街中で鯉のぼりを見る機会は少なくなり、有ったとしても俗に言う団地サイズのもの。
 それでも掲げているお宅はお子さんお健やかな成長を願っているんだなぁと、鯉のぼりの泳いでいる姿を見る度に嬉しくなります。
 世の中では昨今、ジェンダー問題がクローズアップされていますが、お節句などの年中行事も標的にする方がいますが、何でも行きすぎは良くありません。
 鯉のぼりも世間のしがらみに関係なく、薫風を沢山孕んで大空を泳いで貰いたいものです。