七峯の丘から

端午の節供 [令和3年5月5日]

柏餅のお供え

掛け菖蒲
 本当に風が強い日が続きます。鯉のぼりは美味しそうに風を孕んでいますが、なかりお腹いっぱいのご様子です。
 今日は端午の節供。男の子の健児育成を願う日ですが、元々は5月最初の午の日に行なっていた行事でした。
 これが5という陽の数字と合わさって現在の5月5日になったというわけ。
 これと同じなのが3月3日の上巳の節句。3月最初の巳の日だったのが、同じく陽の数字である3にちなんでと。
 陽の数字である奇数を重ねることによってより強い力を得ると考えられたのです。
 さて、男の子のお祝いとも言える端午の節供ですが、付きものなのが菖蒲。この語源は同じ読み方の「尚武」で、武道や軍事について考えると言った意味があります。なので兜や武者人形を飾るわけです。
 御殿には宮司宅の庭に咲いたアイリス(花菖蒲の代わり)と柏餅をお供えして、鳥居と宮司宅の門には掛け菖蒲をしました。
 この掛け菖蒲、世間一般は葉先が下向きなのですが、当社では上向きに飾ります。
 毎年書いて恐縮ですが、菖蒲と花菖蒲は別物なのはご存じですか?
 菖蒲はサトイモ科で花菖蒲はアヤメ科の植物。葉が同じような形状なので混同してしまいますが、菖蒲にはアヤメのような花は咲きません。
 でもって、菖蒲湯に入れるのは勿論菖蒲の葉ですので、花菖蒲の花を取ったものは入れないで下さい。
 柏餅は蔵六餅本舗の佐倉木村屋謹製で当家より奉納頂きました。
 麻賀多様も柏餅をご堪能頂けたと思いますので、有りがたくお下がりをいただくっことと致しましょう。

蔵六餅本舗木村屋
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