
花の中心に黄色い線が見えますね

特急あやめ号
連日の夏日。今年はもう梅雨はこないのでしょうか? と考えながら境内をぐるりと一周まわりまして、蜘蛛の巣などを払う。何気ない時間がとても気持ちいいです。 アトリエに籠もって作業をしていた禰宜画伯がここのところ境内をウロチョロしております。 手には剪定鋏と宮司宅の庭で摘んだ花々。それを水盤や可愛いバケツに生けるのが楽しいみたいです。 作画作業は根気の要るものですから、時には気晴らしも必要。それが次の製作意欲に繋がるんですね。今日生けたのは紫陽花と花菖蒲です。 皆さんはあやめと花菖蒲と杜若の違いをご存じですか? 傍目には殆ど同じに見えますが、花びらの付け根の模様と生育場所に違いを見いだすことが出来ます。 先ず花びらの付け根ですが、あやめは網目状の模様があり、花菖蒲は黄色い模様が入っています。杜若は白い線が一本入っているんです。 生育場所ですがあやめは陸上で杜若は水中。花菖蒲は水辺なので、あやめと杜若の中間と言う事になりますね。 一般的にあやめと言われているものの殆どが花菖蒲で、その数は5000種以上とも。 現在でも品種改良が行なわれていますのでこれからもっと増えるでしょうね。 佐倉を走っていた鹿島線からの特急あやめ号のヘッドマークには紫のあやめが描かれていました。 小さな頃から親しんだ列車でですが、その当時は全部あやめと思っていたのが懐かしいです。 今日のタイトル「いずれ菖蒲か杜若」とは、両方の花が良く似ており区別が付きにくい。どちらも優れていて優劣が付きにくい事を表します。 佐倉城址公園内には菖蒲園が有り今が見頃です。今年も菖蒲まつりは中止となりましたが、園内は自由に散策が出来ますので足を運ばれては如何でしょうか?
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