七峯の丘から

愛宕様の神使 [令和4年5月24日]

拝殿の猪彫刻

禰宜画伯の筆です
 3日続けての夏日。先週までとは違いますねぇ。お天気になったのは良いのですが、皆さんは体調をなどは崩されていませんか?
 梅雨前のお空は本当にジェットコースター並みです。どうぞご無理など有りませんように。
 今日は宮司が田町愛宕神社の五月祭に出向で、祈祷番は智勇権禰宜となっておりまして、珍しく禰宜画伯が社務所でウロチョロしております・笑
 田町愛宕神社は正五九の24日が祭典日。その他の月の24日も御縁日となります。
 神社だけではなく、お寺も正五九がお詣り月という所も多いですね。
 本日の祭典では責任役員と氏子総代のみの参列でしたが、来賓として千葉県神社総代会印旛支部会長の小那木武男さんも列席を頂き、自作のどぶろくをお持ち下さいました。
 祭典後に行なう宮司よりの社頭講話では、「愛宕様と神使」として猪についてお話をしました。
 愛宕神社の拝殿には猪の彫刻が飾ってあります。これは現在の社殿に改築した際に、元の社殿に有った彫刻を移したもので、小さい乍らにも躍動感の有る仕上がりとなっております。
 御本社で有る京都亀山の愛宕神社にも猪にまつわる絵馬などがあり、その繋がりが判るのです。
 では何故に愛宕神社の神使が猪かというと、猪は鼻や後ろ足で土を掘り返す習性を持っており、それが土を以て火を消すという、火防(ひぶせ)の神である愛宕様の御神徳に類似するからなのです。
 先程書いた躍動感溢れる猪の彫刻もここからデザインを採っていると言うことなんですね。
 数年前に新調した田町の御神酒所にも猪の彫刻が施されております。
 今年は秋の御例祭で曳き廻されることになると思いますので、どこに猪さんがいるか探してみて下さいね。