七峯の丘から

「保護司 進む高齢化」の記事を読んで [令和4年12月5日]

産経新聞社会面と報告書
 保育士による乳幼児への虐待事件が続いて露見しています。
 言う事聞かない、泣き止まない。それを理由に足を掴んで逆さまにしたり、刃物を見せつけて脅したり、こんな事が日本の数カ所で起こっていたんです。
 若しかしたら、今も起こっていると思われます。悲しいかな・・・
 子供は言う事も聞かないし、怒れば怒るほど泣くんですよ。
 それにストレスを感じて、より虐待に走る。子供が好きだったから保育士に成ったんじゃないかと。なんでそれを忘れて仕舞ったのか、悲しくて成りません。
 静岡県裾野市では虐待をした保育士と、それを隠蔽した園長が逮捕されました。富山県やその他でも明るみに出ています。
 事件は忘れられた頃に繰り返されます。そのようなことが無い様に願うばかりですが、虐待を受けた子供達の心のトラウマをどう消していくのか、そちらの方も知りたいと思う宮司です。
 今日の産経新聞社会面に「保護司 進む高齢化」とした記事が載りました。
 この七峯でも度々取り上げる「保護司」という役目。それは宮司がそのお役を頂いているからですが、一般には余り知られていない存在を少しでも知って頂きたいからです。
 全国に約47,000人いる保護司。法務大臣より委嘱された非常勤国家公務員ですが、一般に言うと民間ボランティアです。
 記事によると平成23年の平均年齢は63.8歳だったのが、29年以降は65歳以上に上がっており、今現在はそれ以上なのは明白です。
 元々、定年退職後にその経験を活かして保護司になる方が多かったのが、定年年齢が65歳に上がる傾向が強くなり、またボランティア活動に参画する人が減少しているのも影響しています。
 さて、同じ記事にお笑いコンビ「バッドボーイズ」の佐田正樹さんの記事が添えてありました。
 佐田さんは若年の時に地元福岡県で暴走族の総長をはった経験があり、保護司にもお世話になったそうです。
 現在はお笑い活動と共に少年院での講演なども行なっているそうで、今年の「社会を明るくする運動」の際に「1ヶ月限定」の保護司として委嘱を受け、実際に保護観察対象者との面接などにあたりました。
 その様子は下記のYouTubeにアップされていますので、是非ご覧頂きたいです。
 保護観察対象者が保護司に委嘱されるケースというのはほぼ有りません。
 しかし、何故犯罪を犯してしまったのか、それを一番判るのは実際に面接を受けたことのある対象者だと宮司は思っております。
 保護司は前月に対象者と面接した報告書を毎月5日迄に保護観察所に提出しなければ成りません。
 守秘義務があるので詳しくは記載出来ませんが、七峯を書く前にやっと先月分の報告書を書上げました。
 受け持っている対象者も二度とその道に入り込まないよう、色んな話を聞いて、話をしていきたいと思います。

「バッドボーイズ佐田正樹 保護司になる」
https://www.youtube.com/watch?v=GhwjcaofAgs