七峯の丘から

神林坊来倉 [令和5年3月15日]

「神林宮司さんとご子息」
 昨日は千葉県神社庁県西地区の合同研修会に千葉駅に隣接するセンシティータワー23階の東天紅まで行ってきました。
 この研修会は、千葉・市原・東葛飾・印旛の各支部が持ち回りで開催しており、前回は令和2年3月に印旛支部が当番で行ないました。
 令和3年は千葉支部が当番でしたが、ご多分に漏れず開催延期が続き、3年ぶりに皆が集うことになったのです。
 講演の途中休憩時にスマートフォンを見ると、東京での染井吉野標準木がある靖国神社で開花が見られたと発表が載っていました。
 3月14日の開花は昨年より6日、平年と比べて10日早いそうで、記録としては最速タイ記録。
 開花が早い理由として、良く温暖化の事が取り上げられますが、実は木が古くなると幹や葉に回す栄養分が花に回されるようになる為と言うのも有るそうなので、一概に温暖化とは言えないみたいですね。
 佐倉ではこの週末から「桜に染まるまち佐倉2023」が佐倉城址公園を中心に開催されます。
 桜花の咲き誇る中での開催となるか、楽しみですね。
 さて、今日は鏑木三山講に寄り合いがあり、同町の公会堂に行ってきました。
 三山講とは出羽三山の講の事で、男性は有る年齢層に達するとグループを作って出羽三山に登る風習が東日本を中心にあるんです。
 宮司も鏑木町の方々と約8年前くらいでしたか、出羽三山に登りお参りをしてきました。
 登拝の前夜には宿坊に泊まって御祈祷を受け、精進料理と御神酒を頂く事になっておます。
 この宿坊ですが、全盛期には336坊も有ったとされ、山伏が参拝者を泊めていました。
 現在は約30坊となりましたが、代々同じ坊に宿泊するので、坊に保管されている過去帳を見ると先輩方の名が記されており、その歴史の長さを見ることが出来ます。
 鏑木三山講は出羽三山神社の羽黒山石段登り口に一番近い神林坊(神林勝金)に宿泊しており、坊より2年に一度、神林宮司さんが来倉され御祈祷を行ないます。今日はその日で、宮司も参列をさせて頂きました。
 出羽三山の御祈祷は神道と仏教、そして修験道が合い混じったもので、一般で言う神社の御祈祷とは違う部分があります。
 一番の違いは、祝詞奏上の際に節回しを付けること。判りやすく例えると、歌を歌っている感じと思って頂ければ良いかなと思います。
 宮司も数回、この御祈祷を受けておりますが、独特の節回しを聴くと、神林宮司さんが来倉された事と、皆で御山に登った時の事を思い出すのです。
 この11日に山形を出発され、この19日に戻られるまで各地の三山講、若しくは奥州講を周り御祈祷をされます。
 因みに鏑木へ来る前はJR総武本線の反対側にある六崎で御祈祷をされたそうです。
 明日は白井まで出張り、千葉市内の講を回るというハードスケジュール。
 道中、どうぞご無事でお励みを頂きたいと思います。

宿坊神林勝金
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