七峯の丘から

小神酒所の竣工清祓い [令和5年5月23日]

「お子さんの試乗も!」
 梅雨を思わせる雨が降り続く佐倉です。昨日よりも気温が10度以上も下がっており、気圧の変化も有って、社務所内は非常に静か。
 早く天候が回復してくれることを願っております。
 今日は助勤さんの新人研修が。山崎権禰宜担当で行なわれました。
 当社の助勤さん、巫女さんも含めてですが、学生が殆どの中、今回は筆耕をメインに30代のお母さんがお手伝いをしてくれる事になったんです。
 基本、平日の午前中に出社となりますが、覚えることも多い神社の世界。一気には無理でも、徐々に慣れていって欲しいです。
 さて、昨日の七峯には肴町の山車復元について書きましたが、そのお話を聞いた同日の21日、午後1時半より同じく氏子町の野狐台町にて「小神酒所・こみきしょ」の竣工清祓い式を奉仕しました。
 佐倉では御祭礼の曳き廻し屋台の事を「御神酒所・おみきしょ」と呼びます。
 これは御神酒所の囃子台に麻賀多神社大神輿の担ぎ棒を掛けて、御神酒を神様へ奉納した事が由来となっています。
 今回制作された小神酒所には御神輿を掛ける訳では無く、小さな子供達を乗せる為に、町内の方々が自力で作ったというしろもの。
 屋根の勾配や下回りも確りとしており、とても素人仕事には思えません。
 同じようなものは、前出の肴町でも使用されており、それにより手を加えて感じの仕上がりです。
 各町内の御神酒所は、自町を出発し街中に繰り出しますが、納車の時間まで自町に戻らない事も多く、その場合、子供達が疲れてしまったりと。
 その様な場合の対応と、混雑時の安全確保を目的としてもいるんです。
 御神酒所の曳き廻しは、先方・手古舞・町内役員・曳き綱から御神酒所本体の順番で行なわれることが多く、小神酒所は手古舞と曳き綱の間あたりに組み入れられます。
 今年の秋の御祭礼が初の曳き廻しとなりますが、お子さん達が乗るので「子神酒所」でも良いのかなと、宮司は勝手に思っています・笑