七峯の丘から

早めの風鐸修理 [令和5年11月18日]

「ここに下げます」

「作業開始!」

「完成!奥は智勇権禰宜」
 一日中、強風が吹き荒れた佐倉。予報通りとは言え、恐怖さえ覚えるような風でした。
 7時前に朝拝を行なってから、境内に設営してある待ち合い用の大型テントに掛けてある横幕の下半分を折り返して、風が抜けるようにしました。
 その他にも、飛んでいる物の片付けやら何やらで、朝から結構な運動量。一段落して、宮司宅の居間に座ったのは、起床より2時間後でした。
 七五三の御縁日である15日は過ぎましたが、週末度に例年多くのお参りが有り、今年はその傾向が強いみたいです。
 少子化により七五三のお参り自体は減っていますが、それでもピークである10時半〜12時くらいまでは、境内に晴れ着のお子さんが沢山見え、お迎えするこちらの心も華やかな気分になります。
 今日の祈祷番も智勇権禰宜が担当。宮司は所用で神社役員宅に出向いたり、社務所内での事務仕事を行ない、午前中が過ぎました。
 午後からは強風の音を聞きながら、社務所と廊下で繋がっている宮司宅に籠もって、大神輿の風鐸2つの修理を行ないました。
 風鐸とは御神輿の四隅に掛ける飾り金具の事で、神社や寺院でも軒先に吊してあるところもございます。
 風に吹かれると「から〜んから〜ん」と音が鳴りまして、風鈴の原型とされています。
 当社の御例祭で担がれる大神輿は、風鐸を始め瓔珞などの飾り金具は全て付けたままで渡御を行ないます。
 これが江戸神輿本来の姿でして、現在では飾り金具を外して渡御を行なってい処が多くなってしまい、寂しく思う宮司です。
 先月の御例祭、今年は5年ぶりに氏子全町を渡御する事が出来、賑やかな中に納めることが出来ました。
 ただ、久し振りと言う事もあり、大神輿をかなり揉んだりしたので、風鐸や瓔珞の一部部品が取れてしまうものがでました。
 従前であれば、御例祭前に修理を行ないますが、来年は新社務所の建設が行なわれており、宮司もどれくらい時間が取れるか不安なところがあって、今のうちに出来る事はと、今日の修理となったのです。
 修理に当っては欠かせないラジオペンチとニッパ、そしてピンセットを駆使してなんですが、細かい作業の連続で50を超えた宮司の目はかすみ気味。
 では有りますが、小一時間ほどで修理を終える事が出来ましたので一安心と。
 部品が2つほど残っておりまして、多分瓔珞のものと思われます。
 現在、瓔珞4枚は大神輿の仮置き場となっている岩渕薬品さんの物流センターに有りますので、来年の御例祭前に修理する予定です。
 明日は風も収まって良い陽気になると思われます。お参りも多いかな。
 祈祷番は変わらず智勇権禰宜が奉仕し、宮司は午前10からの飯沼本家新酒祭りに出向して参りますので、お時間のある方は酒々井町馬橋の飯沼本家までどうぞ。
 因みに一般駐車場は無いとの事なので、JR総武本線南酒々井駅から徒歩となりますから、歩きやすい服装でね!