七峯の丘から

2件の竣工式 [令和6年2月9日]

「この床が煤ける日を」

「10年前の今日」
 昨夕、印旛郡市の総代と神主を乗せたバスは、無事にJR成田駅西口に到着。
 名残惜しくも散会となったわけですが、佐倉へ戻るためにJR成田線に乗車しようと思ったら、JR船橋駅での人身事故の影響で電車がストップ中。代行手段で京成本線に乗車して帰倉しました。
 何れの路線でも帰ってこられますが、帰りにJR佐倉駅近くで用事があったため、京成佐倉駅から路線バスに乗り、神社最寄りの宮小路町バス停を通過して・笑
 用事を済ませて帰社し、御神前に無事帰倉のご報告と感謝のお参り。そして生き狛犬達の手厚い出迎えを受けました。
 そんなこんなで、今日からまた通常の神明奉仕に入ったわけですが、昨日まで沢山オササを頂いたので、少しく胃が重く感じる今朝でした。
 境内には未だ少し雪が残っていますね。以前のSNSを見ると、2月は雪のアップが多く、10年前は大雪でした。
 数日掛けて除雪をしたことを覚えていますが、今はあんなに体力はないだろうなと、少し弱気になっております。
 さて、大安日の今日は御祈祷の予約は入っておりませんでしたが、外祭が2件。いずれも竣工式という、とても目出度い祭典を奉仕致しました。
 1件目は物流倉庫で、以前の建物の解体清祓いは宮司が、地鎮祭は山崎権禰宜が奉仕した物件です。
 ドライバーの事を考えて作られたであろう「働き方改革関連法」により、この4月から自動車運転業務の年間時間外労働時間の上限が960時間に制限されます。
 それによってドライバー不足に陥るだろうというのが「2024年問題」。
 上記に「作られたであろう」と書きましたのは、時間制限を作ることによってドライバーの労働環境を改善しようという主たる目的なんですが、ドライバーや運送業者の皆さんに話を聞くと、制限を作った方が困るという意見が沢山聞かれました。
 ある意味、人手不足を加速させる様なもので、また残業代も減るのですから、机上の空論にならなければいいなと思います。
 2件目は電機メーカーの新工場で、宮司が20数年前に最初の工場をお祓いしてから、毎年初詣にも来社している会社さん。
 祭典後の御神酒拝受の発声をさせて頂いた際にも、社員の皆さんがいつも真摯な姿でお参りされていることなどをお話ししました。
 工場関係の竣工式では、真新し床の上に祭段を設営することが多く、今日もピカピカの床が眩しいくらいでした。
 この床が人の足や機械などで段々煤けてきます。それは汚れていくのではなく、多くの製品を生産し、ユーザーのもとに届けられている証し。
 今日ご奉仕した2件の施設でも、床の煤けが早く見られると良いですね。