七峯の丘から

2683回目のお誕生日 [令和6年2月11日]

「祝祭日には国旗を掲げましょう」

「お供えのおむすび」
 今日も穏やかな空模様の佐倉です。ちょっと風があるでしょうか、それでも暖かな陽射しが気持ち良いですね。
 三連休の中日。各地の行楽地は結構な人出だと思われます。
 その根拠として、当社も境内に行楽と思われる方の姿が沢山見られ、観光地と見まがう感じです・笑
 社務所玄関には国旗日の丸を掲げて、今日は建国記念の日をお祝いです。
 本来は紀元節としての祭日でして、昭和20年からの占領軍統治(GHQ)によって昭和23年に廃止されてしまいました。
 現在の名称である建国記念の日として復活したのは昭和41年の祝日法改正によってで、「の」が付いているのは後述します。
 紀元節が今日に定められたのは、日本書紀の記述に「辛酉春正月、庚辰朔(かのととりはるしょうがつ、かのえたつついたち」に初代神武天皇が奈良の橿原宮に即位をしたとあり、これを明治時代に現在のグレゴリオ暦に換算した事によります。
 この年を紀元元年として、今年は紀元2684年。なので今日は日本の2683回目の誕生になります。
 これが日本建国あらましなのですが、いつも登場するレフトサイドが、日本書紀の記述は嘘だとして紀元節復活に反対し、国会審議の中で妥協の産物として建国記念と日の間に「の」を入れたと言うわけ。
 神武天皇は奈良県橿原市に鎮座する橿原神宮に祀られており、今日は同宮の紀元祭に天皇陛下からのお使いである勅使が参向して、厳かに祭典が齋行されます。
 日本全国の神社でも紀元祭や橿原神宮遙拝式が執り行われ、当社では麻賀多様の御神前を通して、橿原神宮を遙拝しました。
 その際のお供えには炊きたてのご飯で作った「おむすび」を。
 お米は私達の主食で有り、神武天皇の曾祖父である瓊瓊杵尊が高天原から降臨する際に、祖母である天照大神より稲穂を託され今に到る大切なもの。
 故有って、現在も天皇陛下は皇居で稲作をされている訳なんですね。
 農林水産省のHPによると、一人当たりの米の消費量は昭和37年に118キロでしたが、令和2年には約半分の50,8キロまで減少。
 平成26年以降をみると、パンの支出金額が米のそれより上回っている状態が続いているそうです。
 宮司家のご飯はお供えのお下がりを炊いており、支出金額ではパンの方が上回っておりますが、消費量は断然米。
 毎朝頂く炊きたてのご飯に御御御付。パンが嫌いという訳では有りませんが、朝はやっぱり確りと盛られたご飯が好きです。
 神代から続く日本の米文化。その美味しさと歴史を今日は確りと噛み締めて、日本国の誕生日をお祝いしましょう。