七峯の丘から

榊の採取が難しい時期です [令和6年4月30日]

「鮮やかな山榊の新芽」

「茶色いのが真榊の新芽」
 1ドル160円まで円安が進んだと思いきや、一転して156円付近まで円高が進んでおります。
 岸田総理や財務官ははぐらかしておりますが、どう見たって為替介入があったと考えた方が自然でして、ここからどう動くのか注視をするところです。
 大型連休の真っ只中。為替や貿易関係を仕事にする方には、連休中の計画を変更した方もいるんじゃないかな。
 さて、暦を見れば令和6年の卯月も今日で仕舞い。新年度って何かと慌ただしいものですが、流行病が5類となってからというもの、今年の4月は本当に行事ごとが多かったですね。
 流行病前には普通に行なっていたんですが、等しく4歳年齢を重ねましたから、身体が追いつかないのでしょう・苦笑
 明日からは皐月。おついたちですので、気分も新たに、神明奉仕に励みたく思います。
 当社では毎月1日に「朔日お榊」として、数量限定ですが御殿前で神棚用の榊の枝を自由配布しております。
 なので、前日の晦日の夕方にそのお榊を境内から採るのですが、今の時期ですと榊の新芽がほきたり、また成長途中なので枝選びに時間が掛かるのです。
 榊には大別して2種類有ります。関東で言う所の榊は山榊、若しくは姫榊と言って、小振りな葉で周りがギザギザになっております。
 もう一種類が真榊。主に関西で使われている榊で、葉が大きくて周りはギザギザしていません。
 一節によると後者は、明治天皇が京より東京へ入られる際に御所からお持ちになったと言われております。
 当社では両方の榊を、祭典や季節によって使い分けております。
 今の境内を見回すと、山榊の方が新芽の成長が早く、光沢のある葉も随分としっかりなってきました。
 一方の真榊は茶色の小さな新芽が出始めたところ。葉が大きい分、成長も時間が掛かるようです。
 植物一般に言えることですが、新芽は水に漬けていても萎れるのが早く、神社によっては新芽を摘まんで玉串などに使用しているところもあります。
 明日用に採取した榊は真榊でして、まだ新芽が小さいので、萎れる可能性は有るものの持ちは良いかと。
 神事で使うお榊、葉の生長に合せて、来月前半は真榊で、後半は山榊になります。真榊の新芽が落ち着くのは、6月に入ってからでしょうか。
 榊一つとっても、季節によって直ぐに使用が出来ないこともあるんですよ。