七峯の丘から

そら豆のご奉納 [令和6年5月6日]

「初物は先ず神様へ」
 昨日より一転、曇天と強風が吹く佐倉です。西側より天気が崩れてきており、場所によっては警報級の降水が見込まれるそうなので、行楽帰りの方などどうぞお気を付け下さいね。
 一年前の今日も強風でした。寧ろ去年の方が強いかった気がします。
 神主仲間で有り、親友で有り、兄弟のように付き合い、時には意見をぶつかり合わせた、印西市船尾鎮座の宗像神社宮司を務めた船穗正幸さんが逝去して、丁度1年となりました。
 今日は神社の隣りにある船穗家の奥津城(お墓)とご自宅を訪問し、お参りをさせて頂きました。
 奥津城には地元のお仲間でしょうか、大勢の方が集まっておられ、故人の人となりが改めて思い出されました。
 ご自宅には綺麗に飾り付けられた祭段に、今にも語りかけてくれそうな遺影を前に拝礼。
 お母様と次期宮司に就任されるお兄様にもご挨拶が叶いました。
 船穗さんが生前に一番気に掛けていた事。実は先月の千葉県神社庁役員会で解決しまして、副支部長として支部長の私を支えてくれた恩に少しは報いることが出来たでしょうか。
 祝杯とまでは行かずとも、彼の地で杯を上げて欲しいな。
 昨日のお話になりますが、氏子さんよりそら豆の初物をご奉納を頂きまして、早速に神様の御前へお供え致しました。
 なんでもご自宅のお庭にある畑で収穫したもので、これからどんどん取れるそうです。
 SNSも繋がっており、その画像を見ますととても素人園芸ではない。
 尚且つ、ご自宅のあるあの場所に本格的な畑があるなんて、ビックリしました。
 タイトルには「そら豆」と書きましたが、漢字だと蚕豆か空豆と書くんですよ。
 なぜにお蚕さんが出てくるのかというと、お豆が包まれている鞘が蚕が作る繭に似ているから。と、繭が作られる初夏に旬を迎えるからなんだとか。
 空豆の方は、実を付けた莢が空向かって逆立っているように見えるからでして、語源はこちらになりますね。
 そら豆にはたんぱく質や炭水化物、そしてビタミンのB1とB2が豊富で、カリウムや鉄、亜鉛などのミネラル分も豊富なんだそうです。
 一般的には茹でたりして食しますが、宮司は莢ごと焼いて、熱々を頂くのも好きです。
 その際には、莢を割った中に有る白い綿状のところも是非食べて頂きたい!!甘くて美味しいですよ。
 これからの季節、疲労回復や紫外線による肌へのダメージ回復にも良いそら豆。
 皮には食物繊維も豊富に含まれているので、皮ごとミキサーにかけてポタージュにするのも良いですね。
 このごろ禰宜画伯が疲れ気味ですので、ポタージュに挑戦してみようかな。